【恐竜の国での冒険】サンプル
(No Printed) |
あなたにおくる おはなしのほん ジョーゼフ・フィッタント作 |
(No Printed) | ![]() |
![]() | たかはし いちろう さま これは あなたのために とくべつに つくられた おはなしのほんです。 べんきょうにあそびに、いっしょうけんめい もっともっとげんきにおおきくなあれ! 2008年6月6日 パパとママ より |
いっくんは 5さい。 ふとんのなかで、ねがえりをうって ゆっくりと めをあけました。でも、すぐに めをつぶりました。 「まさか!ユニコーンのはずがない!」 いっくんは いま みたものが しんじられなかったのです。 もういちど おそるおそる めをあけてみました。 そのどうぶつは やっぱりいました。 「おはよう、いっくん。 きょうは きみのねがいごとを きくために ここに やってきたんだよ」 ユニコーンは ささやきました。 「・・・・・えーっと・・・・・そうだ! きょうりゅうのこと、もっとしりたいんだけど・・・・・」 いっくんは こたえました。 | ![]() |
![]() | 「そんなことなら、まかせといて! これから、きょうりゅうのくにへ つれていってあげるよ。よういは いい? さぁ、しっかりつかまって!」 いっくんをのせた ユニコーンは、 おおぞらに とびたちました。 |
いっくんとユニコーンが ついたのは、うつくしいみずうみの ほとりです。 とてもおおきなアパトサウルスが、 「やあ」と こえをかけてきました。 「ぼくのからだは、バスよりおおきいでしょ。 すきなたべものは、みどりの はっぱなんだ」 いっくんが なまえをきくと 「ないんだ」 きょうりゅうは かなしそうに こたえました。 「じゃ、なまえをつけてあげる。 ミスター・ビッグってどう?」 | ![]() |
![]() | 「ねぇ、みて! あのやま、ひをふいている!」 いっくんは、 みずうみのむこうを ゆびさしました。 「ああ、あれは かざんだよ。 まわりをみてごらん。 きょうりゅうのくにには かざんや ぬまや ジャングルが、あちこちにあるんだよ」 「ほんと、すごくあついね」 いっくんが いいました。 |
そこへ、ステゴザウルスが あらわれました。 「みて! せなかのギザギザ!」 いっくんは さけびました。 「あれは ほねのいたで できてるんだ。 ステゴザウルスは あのギザギザで じぶんのみを まもったり、 あそこから たいようのねつをとりいれて からだを あたたかくするのさ」 ユニコーンが おしえてくれました。 | ![]() |
![]() | いっくんと ユニコーンは、 うすぐらいジャングルへ はいっていきました。 かわったかたちのむしや、いろいろなきょうりゅうが たくさんいました。 あるきまわっていると、とおくから ピシャピシャと おおきなおとが きこえてきました。 「あんなに おおきなおとを たてているのは だれだろう?」 いっくんは つきとめたくなりました。 |
そんなに とおくないところで、 ティエラノサウルスに であいました。 この きょうりゅうは はが おおきくて、 がんじょうなうしろあしで たっていました。 ふといしっぽが からだのささえに なっています。 「あんなに おおきなおとを たてていたのは、 きみだったの! ちょっとうるさかったから、 ノイジィーっていうなまえを つけてあげる!」と、 いっくんは いいました。 「いま こんなことをしているなんて、 パパや、ママや、おじいちゃんに しんじてもらえるかなぁ・・・・・」 いっくんは おもいました。 | ![]() |
![]() | きがつくと ユニコーンが ないてました。 「どうしたの?」 いっくんが ききました。 「きょうりゅうたちには なまえをつけてあげたのに、 ぼくには つけてくれないんだもん」 ユニコーンは しょんぼりしています。 「ごめん、ごめん。 そうだ エーリエルなんて どう?」 いっくんが いうと 「いいね!」 ユニコーンが にっこりわらいました。 |
とつぜん、ねことおなじくらいの おおきさの コンプソグネイサスが いっくんたちの よこを かけぬけながら さけびしました。 「ぼくに ついてきて! いいもの みせてあげるよ」 「はやくはしれるから、 ライトニングって よんでもいいかい?」 と、いっくんは いいながら エーリエルと いっしょに すごいスピードで ライトニングのあとを おっていきました。 | ![]() |
![]() | やすみなく どんどん はしっていくと、 ごつごつしたいわが そそりたっていました。 ライトニングが がけのうえのすを みせてくれました。 なかには テルーダクティルスのこどもが 3びき いました。 「だれの こども なのかなぁ?」 いっくんは おもいました。 |
「わたしだよ」というこえが、そらから きこえて テルーダクティルスが すがたを あらわしました。 いっくんは そらをとべるトカゲが いるなんて おもっても みませんでした。 「デッキーという なまえにきめた!」と、 いっくんは おもいました。 デッキーが すに おりてきました。 エーリエルが デッキーと なにか はなしを しています。 | ![]() |
![]() | エーリエルが いっくんに 「そろそろ いえに かえるじかんだよ」と、 いいました。 いっくん、エーリエル そして デルーダクティルスは きょうりゅうのくにを みおろしながら、うつくしいみずうみまで まいもどってきました。 「なにが あるんだろう?」 きょうりゅうたちが テープやふうせんで きしべを かざりつけています。 「なにが はじまるの?」 いっくんが きいても、 エーリエルは こたえてくれません。 |
ちじょうに おりたつと、 ペントセレーブスが あいさつに やってきました。 いっくんが すばやく かぞえると、 ペントセレーブスのあたまには つのが 5ほん。 「なまえは ペンティーだ!」 いっくんは きめました。 「わたしと いっしょに きてください。 あなたを びっくりさせることが あるんです」 ペンティーは いいました。 | ![]() |
![]() | きょうりゅうたちが おおきなケーキを とりかこんで います。 「だれのケーキなの?」 「いっくん、きみのだよ!」 きょうりゅうたちが こえをそろえて いいました。 エーリエルと きょうりゅうたちは、 いっくんが いえに かえるじかんに なったことを しっていたのです。 だから みんなは いっくんに じぶんたちの くにで すごした きょうのことを おぼえていてほしくて パーティーを することにしたのでした。 |
パーティーが おわると ティエラノサウルスのノイジーが いいました。 「いっくん ざんねんだけど もうとうきょうに かえるじかんだよ」 いっくんは、まだかえりたくありません。 でも パパや、ママや、 おじいちゃんが しんぱいするし、 みんなに きょうりゅうの くにでの ぼうけんを はなしたくて たまりませんでした。 | ![]() |
![]() | いっくんを いえまで おくってくれたエーリエルが、いいました。 「きみと いっしょで ぼくも たのしかったよ」 いっくんの へやに もらったケーキが ひとつと、 ともだちになったきょうりゅうたちの サインのはいった カードが ありました。 「このケーキを パパや、ママや、 おじいちゃんと いっしょに たべて、 この ぼうけんの はなしを するね。 さよなら エーリエル。 ぼくの ねがいを きいてくれて ほんとうに ありがとう」 |
いっくんが ユニコーンにあったら おねがいしたいこと (自由に書込できるスペースです) | (No Printed) |
注:実際の絵本では、全て黒色の文字・数字で印刷されます。
文書のレイアウト・改行・フォントなどは若干異なります