【とっておきのプレゼント(大人用)】サンプル
菜々子に 贈る 世界でった一冊の絵本 菜々子、メリークリスマス! いつまでも一緒にいようね! 2008年12月24日 隆史より | |
(No Printed) | |
田中 菜々子ちゃんへ メリークリスマス とっておきの プレゼント おかもと香織 作・絵 クリエイト・グリーティングブック | |
ぼくはちょっと特別な トナカイ、 サンタクロースのそりをひく 名誉あるトナカイです。 この本を開いた 菜々子に、 サンタクロースの秘密を 特別に少しだけ 教えてあげましょう。 | |
サンタクロースは 実は一人ではありません。 たくさんいるのです。 なにしろ たった一晩で、 世界中の子どもたちに プレゼントを届けなくてはなりませんからねぇ。 思い出して下さい。 菜々子は 子どもの頃、 サンタクロースの不思議を いろいろ想像しませんでしたか? | |
サンタクロースはたくさんいても、 その姿が見られることは決してありません。 なんといっても 魔法の粉を持っていますから。 振りかけると人間には見えなくなる ふしぎな粉をね。 菜々子は サンタクロースに会えなくても、 見えなくても、 サンタクロースが来てくれたと 感じていましたよね? | |
もしも、 サンタクロースが プレゼントを置いているところを 子どもに見つかったら、 家中大騒ぎになって、 大変なことになってしまいますからねぇ。 たくさんの家を 回れなくなってしまうし、 ああ 想像しただけでも ドキッとする・・・。 菜々子をはじめ、子どもたちが 眠いのを我慢して 待っていてくれたことは よくわかっていたのですが・・・。 | |
でもね、 むかし、うっかりもののサンタクロースが 魔法の粉を かけ忘れたことがあったんです。 それで、サンタクロースや ぼくたちトナカイの存在が、 世の中に 知られてしまったというわけです。 菜々子も、誰もが知っている、 あの赤いユニフォームとか 空飛ぶそりとかもね。 | |
その時は テレビが無い時代でよかったですよ! もしも今 見つかってしまったら、 サンタクロース村は たちまちあばき出され、 テレビのリポーターやら、デパートの人間やら、 観光客やら たくさん押しかけてきて、 サンタクロース村の静かな生活は なくなっていたでしょうから。 特に ぼくたちトナカイはデリケートな動物で、 自然豊かな静かな場所でしか 生きられないんです。 菜々子なら サンタクロース村を 静かなままにしてくれますよね。 それとも 訪ねてみたいですか・・・。 | |
普段は静かなサンタクロース村ですが、 年に一度の夏祭りだけは別です。 サンタクロースの大好きな花火が バンバン上がるものですから・・・。 ぼくたちトナカイは 特に大きな音に弱い。 サンタクロースたちは 花火を見ながらワインを飲んで、ダンスして、 そりゃあもう、大盛り上がりですけどね。 菜々子は 夏を楽しむサンタクロースの気持ちがわかりますかねぇ。 | |
ぼくたちは 花火の間、 干草にもぐりこんで ぶるぶる震えながら 終わるのをひたすら待つんです。 夏祭りは サンタクロースの大の楽しみ。 まぁ年に一度くらいは我慢してあげないとねぇ。 菜々子も誰かのために我慢してあげること、 あるでしょ? | |
そうそう あれはアフリカだったか。 とんでもなく暑い夜空を ひーひー言いながら飛んでいたら、 大きな太鼓の音が 響いてきて、 ぼくはもう ひっくり返りそうになったんです。 するとサンタクロース、飲みかけのワインのコルクで すばやく ぼくに耳栓をしてくれましたよ! おかげで、ひっくり返らずにすみました・・・。 あ、菜々子 心配しないで。 飲酒運転ではないですよ。 空の案内は ぼくたちトナカイの役目ですから。 | |
大きな音の中でも、 あの雷ってやつは 耐え難いものがありますね! 世の中で 一番嫌いです。 でも、サンタクロースはちゃんと分かってくれていて、 雷の夜だけは、ぼくをベッドに入れてくれるんです。 やさしい人です。 菜々子にも こんな経験ありましたか? 今は 誰かを守っているのでしょうか。 | |
菜々子の周りで、 サンタクロースに 一度もプレゼントをもらったことがないっていう人 いますか? ああ、やっぱり いる・・・。 では、もうひとつの とびきりの秘密を教えてあげましょう。 サンタクロースは 世界中のみんなに 一人残らず、 「とっておきのプレゼント」を届けます。 | |
その「とっておきのプレゼント」というのは ・・・キス! サンタクロースは その人の幸せを祈って、心をこめて おでこに キスのプレゼントをするんです。 菜々子にも、 実際のプレゼントをもらわなかった人にも、 サンタクロースは「とっておきのプレゼント」を 確かに届けましたよ。 みんなかわいい寝顔だったなぁ・・。 | |
サンタクロースの一番の願い事は 世界中の人たちの しあわせです。 今 20歳になった菜々子も おなじ思いではありませんか? その願いがかなうまで、 サンタクロースは すべての人たちに 「とっておきのプレゼント」を届け続けます。 | |
「とっておきのプレゼント」をもらった 菜々子に お願いがあります。 サンタクロースのおてつだいを してほしいのです。 いや、かんたん かんたん。 「とっておきのプレゼント」にこめた サンタクロースの思いを 菜々子の周りの 隆史くんや 信吾くんや 明子ちゃんに 伝えてほしいのです。 | |
そして その思いを 隆史くんや 信吾くんや 明子ちゃんが周りの人に伝えてくれる・・・。 人々の幸せを願うやさしさの環が 世界中に広がれば、 人々は幸せになれるはずです。 大人たちが全員協力してくれれば、 サンタクロースの願いは きっと叶います。 | |
最後にそっと教えてあげましょう。 今年のクリスマスは 隆史に頼まれて、 大人になった 菜々子に 「とっておきのプレゼント」を届けることになっています。 東京まで 飛んでいきますよ、特別に。 サンタクロースの存在や 想像する大切さを知っている 菜々子だからこそへの 贈り物です。 来年もきっと ステキなことがたくさん起こりますよ。 サンタクロースのキスの威力は すごいですからねぇ。 おたのしみに!! |
注:実際の絵本では、全て黒色の文字・数字で印刷されます。
文書のレイアウト・改行・フォントなどは若干異なります